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厚歯二枚貝類はヒプリテス上科(Hippuritacea)に属する二枚貝の1グループで,ジュラ紀後期に出現し白亜紀末に絶滅した.白亜紀後期には,六放サンゴに替わり,炭酸塩プラットフォームの主要な構成要素となったことで注目される.厚歯二枚貝は直立型(elevator),付着型 (clinger),横臥型 (recumbent)の3つの形態型に区分されるが,いずれも堆積物表面付近での生活に適した形態であり,生物礁の枠組 (framework)は形成しないとされる(Gili et al., 1995).厚歯二枚貝の分類は研究者によって異なるが,ここではSkelton and Smith (2000)に従う.
ヒプリテス(ヒプリテス科).Hippurites sp. (Hippuritidae).直立型 (elevator)の例.コップ状の右殻と薄い左殻からなる.外層は比較的厚く,成長線と縦肋が顕著である.左殻には細かい多数の孔が存在する.左手前の破損部には,左殻側の筋肉が付着する突起部(myophore)が見える.著しい不等殻のため,厚歯二枚貝類では歯や筋肉の付着部が突き出すなど,蝶番の部分にも著しい変化が認められる.写真の向きで左殻の横幅が8cm.フランス:白亜紀後期. |
>>> 佐野 晋一
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