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相対的海水準が低下し，炭酸塩岩が陸上に露出すると，溶解・浸食作用により堆積物が失われる一方で，様々な特徴的構造が堆積・生成する．したがって，これらの陸上露出に伴う構造の認定は堆積場の環境復元にとって重要である．
陸上露出に伴い生成した古土壌は相対的海水準の低下を示すだけではなく，その組織的・組成的特徴は陸上露出時の地球環境や地域的気候を反映していると考えられており，特に重要である．ただし，古土壌は，再び海水準が上昇した際に洗い流され，保存されない事が多い．そこで，ヴァドースシルトやマイクロコディウムの様な組織の認定が必要になってくる．また，前述した古カルストも陸上露出を認定する際の重要な構造である．
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