Clastic limestone
砕屑性石灰岩
石灰岩は,陸源砕屑岩(礫岩・砂岩・泥岩)と同様に粒度で分類される事がある.粒度による石灰岩の分類は,すでに100年以上も前に,Grabau (1904) が提案し,礫サイズの粒子を含むものをカルシルータイト (calcilutite),砂サイズの粒子で構成されるものをカルカレナイト (calcarenite),シルトサイズ以下の粒子が卓越するものをカルシルーダイト (calciludite) と定義している.粒度は1950〜60年代に提案された多くの分類法でも考慮されてきたが,近年ではあまり用いられていない.より一般的な Dunham (1962) の分類システムでも,例えば石灰泥岩 (lime-mudstone) はカルシルーダイトとほぼ同義であり,粒度が考慮されているといえる.
 陸源砕屑物の堆積場に,後背地から炭酸塩岩の砕屑物が運搬されることがある.炭酸塩岩砕屑物はエキストラクラスト (extraclasts) とも呼ばれる.礫サイズの炭酸塩岩砕屑物を多く含む岩石を石灰岩礫岩,砂サイズの炭酸塩岩砕屑物を多く含む岩石を石灰岩砂岩と呼ぶ.なお,石灰岩礫岩は,石灰岩を載せた海山が大陸地殻に衝突する際に崩壊してできることもある.
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Authers
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