Dunham's Classification
Dunham の分類
Dunham (1962) は岩石の枠組み (framework) の構造を重視して石灰岩の分類を行なった.まず,サンゴなどの造礁性生物骨格により枠組み構造が作られている石灰岩をバウンドストーンと名付けた.
 次に,堆積物の枠組みが粒子により支持されている場合 (grain-supported),セメントが優勢なものをグレインストーン,基質が優勢なものをパックストーンと名付けた.堆積物が基質に富み,基質の中に粒子が浮いている様な組織の場合 (基質支持;matrix- supported),粒子が体積の10%以上を占めるものをワッケストーン,10%以下のものを石灰泥岩 (lime-mudstone という英語名だが,原著では mudstone)と名付けた.
 Dunham の分類は先に提唱されたFolk (1959) などの分類方法より簡便であり,最も頻繁に用いられている.しかし,粒子支持か基質支持かを区別することが困難な場合が多い(パックストーンとワッケストーンの区別が困難である)という問題点があリ,優勢な粒子組成が岩石名に反映されない.
Dunham のバウンドストーンは,礁性生物が作る組織に応じて,Embry and Klovan (1971) によりさらに細分された.
Preface
Authers
Index
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